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#17 ページ17









それから他愛のない話を繰り返して、


お互いに笑い合って、





なんだか昔からずっと一緒にいたような不思議な感覚だった。









廉「そろそろ帰らんとなー。

いつのまにか日落ちそう。やば。」




『ほんとだ。あっという間だったなぁ…。』









もう少し話したかった。


一緒にいたかった。




…寂しい。







なんて、言えなくて。


廉くんの横顔をずっと目に焼き付けてた。









『帰らないの?』



廉「まだええやろ。」








そんなやりとりを何回かするけど、

廉くんが帰る様子はなくて。






別れを惜しんで、無言の時間だけが過ぎていった。









廉「俺、今日ほんまに楽しかったわ。




久々に爆笑したし、

こんなに楽しんで人と話したのいつぶりやろって感じ。



ほんとAちゃんに癒されたわ。ありがとな!」







笑いかけてくれるその笑顔が、余計寂しさを募らせる。









『私こそありがとう。


最近悩んでばっかりで凹んでたけど、廉くんと話してたら元気になった!!




本当にね、今日ものすーっごく楽しかった!!




廉くんといっぱい話せて幸せだった!本当にありがとう!』









寂しさよりも、

本当に楽しかったよ!幸せだったよ!ってことを伝えたくて、




とびきりの笑顔を廉に向けた。









廉「…かわいい。」






ぼーっとした表情で、ボソッとそんなこと呟くから、どう反応していいのか困る。








廉「いま、笑顔の周りに花見えたわ。」




『周りお花畑だから?』






真顔でかなりトンチンカンなこと言ってる。


そりゃ実物があるんだから、お花は見えるでしょ。








廉「あー、もう余計離れたくなくなったー!!」



『え、ちょ、』







いきなり私の方に廉の体が倒れて来て、


思いっきりもたれかかりながら、ぎゅーっと抱きついてきた。





突然の出来事すぎて私の頭が追いついてない。









でも、無言のままギュって力を強めてくるから、

私もそっと、廉に手を回した。






寂しい気持ちは一緒だよ。








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みさりん - 嵐ファンですがきんぷりも大好きです (2019年7月12日 19時) (レス) id: 15ade12b63 (このIDを非表示/違反報告)
李恋-リレン-(プロフ) - いちごみるく。さん» 可愛いですか!?初めて言われました!嬉しい(^-^)笑シンデレラガールの世界観っぽくなってたら嬉しいです◎ (2018年5月10日 21時) (レス) id: f803bf6e05 (このIDを非表示/違反報告)
李恋-リレン-(プロフ) - さくらさん» そんなに好きになってもらえて嬉しいです!笑ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年5月10日 21時) (レス) id: f803bf6e05 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく。(プロフ) - この作品凄く可愛いくて大好きです!シンデレラガールを流しながら読んでます!!これからも更新楽しみにしてます。 (2018年5月9日 18時) (レス) id: 6ca3ba1c3c (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 何回評価おしても足りないぐらいです…笑今読んでる中で一番好きなやつです!更新頑張って下さい!! (2018年5月5日 3時) (レス) id: 83d52a6862 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:李恋-リレン- | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2018年4月2日 19時

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