浪川大輔の奥さんが超エリートだった件について。【浪川大輔】

あつい ページ34

「あつい〜」



浪「暑いね」



「はいはいクーラーつけよ」



仕事終わりの時間がちょうど一緒くらいだったから、2人で帰ってきた。



外は暑いけど、家はクーラーガンガンで南極レベル。




「はあ…生き返る、今日晩ご飯何がいいですか？」



浪「うーん」




「暑いですし、冷やし中華でどすか」




浪「いいね、俺も手伝っていい？」




「お、どしたんすか、」




浪「最近料理に自信が持てるようになった」




「成長したなあ……」




てことでクッキング。








.








.





「いや、大輔さん…ほんと上手になりましたね…」




浪「よかった〜」




「これだと私が忙しいとき作ってくれ…ますよね？」




浪「Aのためだったら頑張る」




「なんつーかわいいこと言うんですか…」




浪「あ、また俺のこと可愛いって言ったなあ」




「可愛いからです」




浪「俺のことかわいいって言ったらおしおきね？」




　「……きちい」




浪「どうしよーかな、お仕置き」




「いやおしおきって…」




浪「わかった！！！」




なんだこの得体の知れない恐怖は。




考えてる顔めちゃ可愛かった。





浪「そのさ、敬語やめよ？」




「あー、」





浪「夫婦だし、ね」




「夫婦……ふふ、」




浪「今更喜んでんじゃないの」




「わかった、えーと…」




敬語なかなか抜けないんだよなー、と考えていると、いつの間にか唇が重なる。





「でた、キス魔」




浪「お前も、ほら、キスしてって言ってみて？」





「…キス、して」




浪「あーもう、可愛い、やばい」




小さな声でそう言うと舌がするりと口に入ってくる。



いつもはされるがままだけど、今日は反抗してやる。




「……っあ、」




いつもなら抱きついたりしないけど、今日はぎゅーーっと抱きついてみる。




ながーいキスが終わって、お互いに見つめ合ってしまう。



　
「ふふ、」




浪「笑うなって、」




「気持ちよかった、かも」


　

浪「なに、誘ってる？」





「そういうわけじゃないんだけど、って」




キス魔。ほんとキス魔。




浪「もう我慢できないんだけど」




さりげなーく充てられてて、ちょっと恥ずかしい。





浪「ね、いいでしょ？」




　「……ん」
　



こんな可愛い顔しといて夜はほんとすごいよね。



断れないんだけど。

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