浪川大輔の奥さんが超エリートだった件について。【浪川大輔】

名探偵吉野 と 浪川クッキング ページ27

　.




吉「福崎、お前なんか怪我したのか」




「え、してませんよ？」




吉「首んとこ、なんか痛そう」




まさか…




すぐさま鏡を出して確認すると、首のところに痕をつけられている。





　ぜんっぜん見えなかった。私のあほ。





吉「あぁ、分かっちゃった」





「なんですか」





吉「名探偵吉野を甘く見るなよ」





「吉野…」



　


吉「お前、昨日浪川に抱かれただろ」





「…いや？」





吉「図星ぃ〜」






「…」





吉「だってこれ、キスマだろ」





「おじさんのくせになんでそんな言葉知ってるんですか…」






吉「見た目はおじさん、頭脳もおじさん」






「その名も名探偵吉野ってですか」






吉「じゃなきゃあいつキスマなんてつけねえし」





「……当たってますよ」





吉「やっぱり長い？朝までフルコース？」





「まあ」





吉「なんだよ、怒らせるようなことしたんか」





「いや？」





吉「図星2回目」





「まーいーじゃないですか」





吉「んでそれはどーすんだよ、見せつけとく？」





　「そんなことしませんよ」





　吉「んじゃそれ、髪下ろしとけよ」





　「わかりました、ありがとうございます」





何気に気遣ってくれる。やさしいな。




まあ昨日やばいくらい抱かれた元凶は吉野さんなんだけどね。







　.








.








浪「おかえり、」





「ちかれた…」





浪「おつかれさま、ご飯上手にできたよ」




料理下手な大輔さんが一生懸命作ってくれたご飯。





「ありがとうございます」




浪「いーのいーの」




嬉しそうに微笑むと軽いキスを落とす大輔さん。





「おいしそう」





　浪「ほんと？ちょっとは俺も旦那さんらしくなったかな」




「ちゃんと旦那さんですよ」




浪「よかった」




　「…かわいい」





浪「うるせ…ほら、食べよ！」





　「へへ」








当たり前に、おいしかった。







「なんか、疲れどっかにいっちゃいましたよ」





浪「疲れなんてふっとばしてやる」





「ふふ、ありがとうございます」





浪「じゃ、寝よっか」




　「はい」






今日は私から大輔さんの手を取った。





　

　浪「A、だいすき、」









　

　.

　

ルール→←つぎのひ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す