兄が嫌いなので白鳥沢に来たら、兄が嫌いな若利君に気に入られた

３１日目 ページ41

「お、おまえ何？」



『あの、えっと…

俺、言いませんでしたか？


中学の頃はバスケ部って』



「「聞いてない」」



あれれ〜？？
可笑しいな〜

プロフィールにも書いてなかった？

※書いてません



『ま、まぁ、気にせず続きやりましょう！！！』



俺は、無理矢理にでも試合を再開させる






これ以上、いろいろ聞かれるのは…ねぇ？



「なになに？バスケ？？」
「なんか、バスケ対決してるんだって」
「おぉ！
ちょっと、みてこうかな」




…ギャラリー増えてね？



その中には勿論、若利や賢ちゃん



そしてはじめ兄と…兄貴だ




『兄貴の前では、バスケしたくないんだけどな…』





「木兎さん…！」
「任せろ、あかーし」



今度は、相手が攻めてる



『テツ！赤葦のディフェンス回って

木兎さんは、俺が止める！！』



「止めれるもんなら、止めてみろ〜！！」



…速い



しかも、うまくボールを後ろでついてる



でも、さぁ！


攻めるには、ボール横か前だよ







一瞬のすき…
ボールを横にして攻めようとする瞬間



走られたら、追いつけない

ジャンプされたら届かない…



！



今、この瞬間！！



『いけっ…』



「なにっ！？？」



俺の手がボールをはじく



転がるボールを即座に拾い攻める







『一気に、３点頂きます』






俺が投げたボールは綺麗に弧を描きゴールへ吸い込まれた



「「う、うぉぉぉぉぉぉお！！」」




どよめく体育館



視線は、俺に向けられる






ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ



体育館の扉の開く音



「A、バレー部ならバレーしろ！！！！

あと、そんなんで怪我したら許さねーぞ！！！」





わっしー…怖ぇ



てか、なんでおれだけ！！！！？？？

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