君と私の恋愛日記 second (ページ20)

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安堵の気持ちノーマンside ページ20

Aの泣き声が聞こえなくなりホッとする。
僕はと言うと今日の出来事を思い出していた。
女生徒達のこと、あの男のこと。
これからは僕がずっと隣に居て、守ってあげたい...なんて到底無理な事を思った。

すると、5限を告げるチャイムがなった。

『授業...』

Aが立ち上がろうとしたのを僕が止めた。

ﾉｰﾏﾝ「先生が今日は授業出なくて良いって。僕もね。早く帰りなさいって言ってたくらいだし。」

君も授業は良いから、彼女を自宅まで届けなさい。そう言われたのを思い出し、苦笑いをしてみせる。

ﾉｰﾏﾝ「それに...」

Aの目元に僕の手が伸びる。

ﾉｰﾏﾝ「こんなに目が腫れてる。」

目元を壊れ物のように触ると、驚いたのかピクっと身体が反応した。
そんな反応されたら...と困った顔を隠し、ふわっと笑い、目元から手を離す。

僕は気になっていたことを口にする。

ﾉｰﾏﾝ「...何もされなかった？」

真剣な表情で、僕はAに瞳を合わせる。

『何も...とは...。』

あの男が触れた部分はどこ？そんなことまで聞きたかったが、それは心の中に止めておく。
どういう事か分からないのか、Aは質問を聞き返した。

ﾉｰﾏﾝ「...身体。殴られたり、触られたりしなかった？」

『何もされてません。』

そう言われ、身体の力が抜けた。
盛大にため息をつく。
何もされないなら良かった。と安堵の表情を向けた。
こればかりは心底心配した。あの男がAに手を出した時は...

なんて考えていると、Aが話しかけてきた。