キケンな同居人【Kazu】*完結*

Date . 82 ページ38

ひゅーーーーーーーーーっ





と音をたてながら吹く風が、海を歩く私と和の背を後押し。





和との会話さえ、邪魔してる。









和「・ぉ・・です・・」






A「んぇ？何言ってんのかさっぱりわかんない！」






私がそう言うと、和は精一杯口をあけて




和「どおです？冬の海は！」







なんだ、そんなことか。









違う答えを期待してる自分は、





和が大好き。





恋してるの。



ねぇ、気付いて？





A「あぁ、寒いね。」





ふくれてるから、ついついそっけなくなる返事。






和「・・・・・・・・・」






和も黙っちゃった。









どうしよう。









自分でまいた種なのに。








和「・・・・・・・・」





ふと和の方を見てみる。






え？









A「な、何？？」









私が驚いた理由は、









和が私を見つめていたから。









和「・・・・・・？？」








A「だっ、だから何！？」









わかんないような顔して見つめてくる和の気持ちがわかんないよ。







もしかして、聞こえてない？







もう一回、言ってみよ。









そう思って、口を開いたその時。









A「・・・・・！？」









・









・









え？









私が立て続けに驚いた理由。









それは・・・・・・・・・・・・









・









和に、









キスされたから。









ふわっと和の顔が遠ざかる。









なんでだろう？









涙がいっぱいでるよ。

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