キケンな同居人【Kazu】*完結*

Date . 79 ＜Kazu＞ ページ35

静かすぎて恐ろしいくらいの部屋に、





ずっ、ずずずっっと俺が鼻をすする音だけが響く。









バンっ









和「はっ！？」



突然玄関のドアが勢いよく開いて、




急いで溢れだした涙をぬぐう。






A「和っ！！！」



翔「A！？！？」





今度は俺が居た部屋のドアが開いて、



Aと翔ちゃんが入ってきた。







和「お、お帰りなさい。」



A「ん？・・・なんかあったの？ゲームオタク。」


和「は！？・・・な、なんで俺がゲーム好きって？？」




なんで。


Aの記憶が無くなってから、俺ゲーム好きなんて一度も言ってませんよね？




A「だってぇ、結構長い間同居してんだし当たり前。そんくらい知ってる(笑)」





長い間？



同居？？





思わず、翔ちゃんの顔を見つめる。






和「・・・翔ちゃん。」



翔「・・・・そうみたいだよ。」







Aの記憶が戻った・・・ってことですよね。









A「・・・ん？」








どうしよう、








A「・・ゲーマーぁぁっ！？(笑)」




また、泣いちゃいそうです。





和「・・・・・うっ・・」





A「へっ！？ちょっ、どぉしたっ？？？」



翔「ははっ(笑)」





俺、やっぱり泣いちゃいましたよ。




A「えっ、えっ！？翔、私なんか悪いことした？？？」




翔「・・・したねー(笑)すっごく悪い事。」





A「えっ、嘘！？和ごめんっ！！！」






なに謝ってんですか。









・









溢れだす涙は、なまぬるくて。





昔を思い出すようで。




懐かしくて。





また、前の俺たちに戻れたようでホッとした。









涙は出てても、









もちろん、笑ってますけどね。




生きてきたなかで、一番の最高の笑顔で。

Date . 80 ＜Kazu＞→←Date . 78

ラッキー嵐Member♪

全員♪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す