☆緑さんの証言 ページ31
今日は横山くんと村上くんと3人での取材
いつも通り、村上くんが話を回してくれてホンマに仕事上では頼りになる先輩やねん
でもな？
彼女のA先生の事になると、めっきり消極的。心配性。
そこをからかうのが俺の最近の一番の楽しみやねんっ♪♪
この間も、ちょっとした話題で盛り上がったA先生とのメール
それ見せたら一気に不機嫌になって、ひと通りメンバーに当たり散らした後、楽屋の隅でメール
そして
「もしもし？なぁ 昨日 大倉とメール…したん？」
寂しそうな顔して 電話
なっ？テレビでの村上くんからは想像できひんやろ？
せやから、おもろいねんてぇ〜
「ほしたら、お疲れ〜」
横山くんが帰った楽屋
「なぁ、大倉〜？」
「なにぃ〜？」
「ちょお、聞きたい事 あんねんけど」
村上くんかて、これまでに付き合うた人 何人も居ったはずやろに、A先生に対しては まるで初恋みたいな？
頭ん中、中学生に戻ってしまったんちゃう？思う位 純粋 ちゅうんかなぁ
くだらん質問……
いや、ピュアな質問してくる事、多くなってん
「お前がな？彼女にプレゼント渡す時って どんな時？」
ほら、きたっ。でも、聞かれた事には 茶化したりせずちゃーんと答えてあげんねんで、俺
「ん〜、誕生日とか、何かの記念日 とか？」
「やっぱ、そぉやんなぁ」
「ん？なんで？」
「こないだなぁ、ロケん時に見つけてん。あいつに似合いそうな…ネックレス？」
「買おたん？」
「ん。でも渡すタイミングわからへんくてなぁ」
「んなもん“Aに似合う思うて買うてきたで”ってすぐに渡したらええやん」
「そぉか？」
「おん。A先生、絶対喜んでくれるって。
プレゼントって、相手に送りたい思った時に渡すんが一番良いタイミングやと思うけど？俺は」
「大倉にしては えぇこと言うたなぁ…けど」
目の前の机 バンッと叩かれて
「今 どさくさに紛れて“A”言うたよなぁ？」
エヘッ、バレちったっ☆なんて言うたらシバかれてまうから
「えっ？そんな事 言うたっけ？村上くんの空耳っちゃう？」
と、とぼけてみる
「まっ、ええわ。今日んとこは大目に見たる。けどなっ、今度言うたら…」
「はいはい、わかりましたぁ。ほらっ、愛しのA先生待ってんで？」
村上くんを楽屋から追い出した
ふふっ、あんなけの事で怒るなんて そーとーやろ？
でも、あんな真っ直ぐにA先生の事 想える村上くん 羨ましい
俺もあんな恋愛したいっ！
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作者名：ちか
| 作成日時：2015年12月12日 8時
