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それからあっという間に年越しをして3学期が始まった。

渡辺とまどちゃんが付き合ったことによりクリスマスも年末も安井と京本と過ごした。
年明けの初詣は5人で一緒に行って、1年またお願いしますとお互い願い事を絵馬に書いた。
もちろん私は“全国コンクール金賞”をお願いしてきた。

今日はそのコンクール結果を見にくるよう安田先生に言われて早く登校。
通学路の途中で朝練の安井と出くわす、試合前のキャプテンも朝は早い。


「おはよー。安井もうすぐ試合だね。」

「はよ。来週な…ちょっと久しぶりに緊張してる。」

「みんなで応援に行くから頑張れ。」

「おう。顕嵐と神宮寺お前来るの楽しみしてるらしいぞ。」

「そうなの?じゃあ2人を応援しに行こうかな。」

「あいつら浮足立つからちょっとお前来なくていいわ。」

「ひどい。行くなって言われても絶対に行くからね。」


寒さが本格化する1月に2人してマフラーに顔をうずめて登校する。
それはいつもと変わらない朝だったはずだったのに、今日はバスケットボールが弾む音がした。

安井もそれに気づいて校門少し手前で“先行くわ”って走って行ってしまう。
通り過ぎる安井にペコッと頭を下げるのは紛れもなく樹くん。

ここで止まることはできなくて自然と校門近くで足を止めた。


「南先輩。おはようございます。」

「おはよう、樹くん。」

「やっぱり今日も可愛いです。」

「ありがとうございます。」

「今日は用事があって待ってました。」

「私に?」

「はい、今日の放課後少し俺に時間くれませんか?」

「うん。」

「部活今日休みなんで、HR終わったら迎えに行きます。」

「わかりました。」

「じゃあ俺、朝練戻ります。」


そう言ってバスケットボールをドリブルしながら走って行く樹くん。

その後姿を見届けてると振り返って大きく手を振って、笑顔でぺこりを私に頭を下げて体育館に入って行った。

時間を見ると安田先生との約束の時間で足早に校舎へ急ぐ。

私に言いたいことなんてあるのかなって思った。
だけど、久しぶりに見た樹くんの笑顔はやっぱり向日葵みたいに眩しかった。

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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

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