嫌いな食べ物 ページ2
貴方side
私には嫌いな食べ物がある
そう、エビだ
あの生臭い匂いといい
プリプリの食感も苦手
でも、君の好物はエビ…
私たちの相性は良くないのだろうか…
私と泉くんが幼なじみなのは
学校の人の中では有名な話で
泉くんが過保護だって言われている
私は泉くんがもうずっと前から好き
今まで1番近くで応援してきた
なんなら、ファン1号だと思う…
でも泉くんにとって私は
『幼なじみ』
なのだ。
瀬名「お〜い?
ちょっとぉ…人の話聞いてる?」
そう言って私の顔を覗き込んでくる
貴方「っ…!
ちょっ…顔近い…」
恥ずかしくて下を向くと
泉くんのお弁当に入っている
エビグラタンが目に入る
貴方(ほんと、エビ好きだよなぁ…)
瀬名「俺の貴重なお昼休み
あんたと食べてやってるんだから
ぼーっとアホな顔して無視しないでくれる?
ちょっとぉ、ご飯粒ついてるよ」
そう言って私の頬についていたご飯粒を手に取り
泉くんが食べる
貴方「ご、ごめん」
なんでそういうの…無意識でやっちゃうの…
ファンが泣くぞ…
泉くんは基本的に辛辣だ
でも周りからすると優しい方らしい
瀬名「そーれーで、さっきの話だけどぉ
今日のプロデュース空いてるなら
見に来てよ」
貴方「うん。わかった
今日空いてるから行くね」
スケジュール帳に忘れないようにメモしとこう
そう思い、スケジュール帳を開くと
貴方「あっ!
今日昼休み椚先生に呼ばれてたんだ!
泉くん、ごめんね、行ってくる」
瀬名「はぁ〜?
怒ると面倒だから急ぎなよ
でも、コケないように気をつけてね」
貴方「うん。ありがと!」
急いでお弁当をしまい
職員室に向かう
途中で躓いたことは
泉くんには内緒だ
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作者名:きつね | 作成日時:2020年8月27日 0時