my dream.... ページ45
- Yuu side -
「ゆう!」
聞きなれた彩の声が耳に飛び込んでくる。
「へ?」
ビックリして間抜けな声を出してしまった。
やば、俺。
「突っ立ってないで!早くいこ?」
「あ、うん。」
あいまいな答えを返した。
だって、ここ、どこ?
全く見覚えのない細い道。
もうすぐ春だというのに、ひまわりが元気に笑っている。
彩。
どこに向かってるの?
そもそも、なんで彩がいるの?
。。。俺、彩と二人きりでいていいの?
ちょっとマズくね?
翼がきて殺されるパターンじゃん。
「あとちょっとだよ、頑張って歩いてよ。」
なにがあとちょっとなの?
なんで、そんな可愛い白いワンピース来てるの?
なんで、桜色のカチューシャを着けてるの?
。。。。なんで、俺の手、握ってんの?
翼は?
「着いたーーー!疲れたねー!」
なんだかすごい嬉しそう。
見慣れない、公園。
公園に来るために、こんなに歩いたの?
「はぁ。。。疲れたー」
そういって、芝生の上に座り込む彩。
そういった、極普通な姿でも可愛いと思ってしまう俺は重症なのだろうか。
「座んないの?」
「うん、大丈夫。」
あ。
彩の目の前に、ピンクの花が咲いていた。
ぐちゃぐちゃになってる芝生に紛れて、一つ、咲いていた。
俺を見てるように思えたんだ。
だから、俺じーとみてやった。
そこらへんに生えてる雑草にも、ちゃんと名前があるんだもんな。
その花は、一言も話さず、ただただ、俺を見つめていた。
当たり前だけどな。
逆に喋ったほうが怖いわ。
「。。。う!」
「ゆう!」
「あ、はい!」
「どうしたの?」
「ごめんごめん、何でもない。」
もう一度だけ、その花を見ると。
その女の子と話しなよ。
そう、優しく笑っているように見えた。
って、やべ、俺、病気かも。
「ゆ、う!」
「なに?彩。」
そう聞いた瞬間、彩の顔はどんどん近づいてきて。
俺は目を閉じた。
「夕!起きなさい!」
「う、うん。。。」
「何回呼んだと思ってるの!もう八時よ!?」
なんだよ、くそ、夢かよ。
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月12日 21時