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far away.... ページ43

- Yuu side -


「うそ、だろ?」


「。。。。」


「なあ、嘘だって言えよ!」


「。。。。」


教室は、恐ろしいくらい静まり返っていた。



涙だけが、俺の頬を伝う。


やべ、めっちゃ見られてる。


拳を握りしめてうつむいた。


まあ、それもそうだよな、学校で男が泣くとこなんか滅多にみねーもんな。




予想外の光景にクラスメート全員絶句している。




数分後、沈黙を破ったのは貴斗だった。


「取り返せよ。男だろ?」


これは、現実か?









アヤガタスクトツキアッタ。。。。





あやがたすくとつきあった。。。。




彩が、翼と、付き合った。。。




思わず腕をつねる


「痛っ。」


最悪。



本当に最悪。


仲良いのは知ってたけど、まさかそういう関係だったとは。。。



俺のほうが絶対好きなのに。


絶対、彩に対する気持ちは誰にも負けないのに。


悔しい。


悲しい。


もし、あの時、雪じゃなくて彩のこくってたら、俺の人生は。。。。



考えたくもねーわ。




「夕!」


小さな声でそう叫ぶと、貴斗に思いっきり腕を引っ張られ、ロッカーの後ろに隠れた。


「おい。。。」


「シー!」





「じゃあ、上杉君と、黒木君、翼、若武と私ね?」



「そ、そういうこと、小塚と七鬼はこれないって。」



そう楽しそうに話しながら入ってきたのは、彩と翼だった。



サンキュ、と、貴斗に目でいうと、俺は戦闘モードに入りかけた。




だけど



「そういえば、夕がさ、雪のこと振ったんだってね。」



「え、そうなの?」


翼は、心配しているようだ。


もちろん、雪をじゃなくて、彩がとられることを。


「うん、雪、泣きすぎて過呼吸になっちゃたんだって。」


「マジ?」



「うん、かわいそうだよね。」









あいつ。。。。



泣いたの?



過呼吸になるまで?




《そうだね、今まではありがとう》



あれはなんだったの?





もしかして、全部知ってた。。。。。。?





もしかして、俺のために全部。。。

*→←*



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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 恋愛 , 黒木玲奈   
作品ジャンル:恋愛
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz  
作成日時:2018年4月12日 21時

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