君の嘘は私の幸せ

heartbreak..... ページ21

-Yuki side-


「おーい！彩ー！」


流星の声。



皆は気づいてないみたい。



その隣には、頬を赤く染めてうつむく夕の姿が。





「マジ、もう絶対やんなよ。」




「だって、好きなんだろ？ちょっとは気づい。。。」



「黙れって！」



小さい声で言ったつもりだったんだろうけど





私の耳には






届いてしまった。。。






皆を見回すと、ヤバい、と言わんばかりの表情でうつむいていた。





でも、それだけじゃなかったんだ。





ヤバい、ばれた、という表情で。。。




「皆、知ってたんだね。夕が、彩」


　

「雪、本当にごめん！言うタイミングがつかめなくて。。。」




本当なんだ。




本当に、本当だったんだ。





そして

　









時間が止まった







「え、うそ！雪、夕のこと好きだったのー？知らなかったんだけど！」




彩の声が、すごい遠くから聞こえてくる。




「彩、ちょっと。」




「雪、大丈夫、夕、絶対私のこと好きじやないから！大丈夫！落ち込まないで！」




「雪なら落とせるって！」



「ちょっと、言い方。なに、落とすって。」







忘れよう。





忘れよう。




それしか手がない。




何事もなかったかのように、まっすぐ、前に進もう。




《部活終わった？》



《うん、終わったよ〜》



《雪たち、学校であんまり話さないよね。(*σ´ｪ｀)σ》




《俺、あだ名つけられてるから、あんまり雪と話せないんだよな。。》



あだ名。。。



なに、なんのあだ名？




ま、いっか。

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