never forget..... ページ47
- Yuki side -
「ねえねえ!卒業前に、みんなで借り物競争やらない?」
そういい出したのは、クラス委員の夏海。
クール系だけど、勉強も、スポーツも、抜群にできて、ほんとにオールマイティ。
尊敬する。
こういう女の子が一番モテるんだよ、って感じ。
「楽しそうー!」
「やってもいいんじゃない?」
「もう、恋愛系とかバンバンいれよ!」
「それはやだー」
「え、いいじゃーん!」
「じゃあさ、みんなちょっと聞いて!」
夏海の一言で、クラスは再び静まり返る。
「クラス全体でやったあとにさ、高校出ちゃう人全員で一回やろうよ!
で、その人たちの紙は、高校残る人が作ろう?」
「いいとおもーう!」
「賛成!」
「え、めんどくさくね?」
「そういう人は作んなくていいからー」
ってことで、私たちは、放課後に残って、高校出ちゃう人の紙を作った。
『この学校で一番好きだった先生』
とか
『青春を共に過ごした人』
とか、様々。
作ってる間に、なんだか結構楽しくなってきた。
「はーじーめーるーよーー! みんな集まって!四列ねー!」
『めんどくさい』とか言ってたくせに、男子が一番最初の列を占領する。
ふと、夕が引いた紙、『好きな人』だったらどうしよう、って思う。
「みんな、走っています!さあ、紙を引いてください!何が出るかあ??」
「タオルううう!タオル持ってるやついねー?」
「韓国語話せる人なんかいたっけーー?うちの学年。」
いろんな声が飛び交うなか、夕は困ったように、黙って立っていた。
早速出た。。。?
さすがに、頭ではわかってても、夕が彩を連れてくのをみるのはつらい。
「あれれ?榛名夕!戸惑っている?さては、『好きな人』を引いたのかあ?!」
実況、うるさいなー。
注目浴びちゃったじゃん、夕。
夕が、みんなに向かってなにかを言う。
全く聞こえないけど。
「ほかの三人はすでにゴールしている!さあ、どうするか、榛名夕!」
ちょ、なんでさっきからフルネーム。
さすがに実況が頭にきたのか、みんなが見ていたからか、知らないが、夕は、走り始めた。
ちらりともこちらを見ずに、彩のほうへ、まっすぐ。
迷うことなく。
もうきっと、候補の中にも入ってないんだろうなあー、私。
「お、榛名夕!やっぱり彩が好きだったのか!二人で仲よくごおおおおおる!」
もおー、やだ。
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月12日 21時