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67話 ページ19








ついに、体育祭がきてしまった。



今日の天気は…




私の願いとは裏腹に、絶好の体育祭日和だ。






流星「テンション低すぎやろ。」



頭に青いハチマキを巻いて、髪型もキメキメの流星は

さっきから通りすがる女子全員が振り向くほどのイケメンに仕上がっていた。




流星「こんなに天気のいい日にはもっとテンション上げていかな。」


「無理やろ…」


流星「けど、もし今日あの子が大毅に告白したとしても、大毅がOKするとは限らないやん。せやから普通に体育祭楽しめって。」



爽やかな笑顔で私の頭にぽん、と手を置く流星。



流星の、言う通りなのに


なぜか大毅があの子の告白をOKしてしまう気がしてならない。




流星「…てか、その頭なんなん?」


そう言って怪訝そうに私の髪の毛を見つめる。



「あぁ、これ…」


今日のことで頭がいっぱいで、昨日眠れなくて。

寝坊して急いでやったらこんなことに…。


あと、行事の時とかはいつも智洋にやってもらってるのに

何だか今日は頼みづらくて、こんなボサボサヘアになってしまった。




流星「いくらなんでもボサボサすぎやろ…ちょっと、こっち来て。」


「へっ?」


言われるがまま流星について行くと…




流星「智洋、ちょっとこいつの髪の毛どうにかしてやって。」


赤団の席で、大毅と聖菜ちゃんと…あの子と、談笑していた智洋のもとへ。



智洋「うわっ、Aそれどうしたん?」


智洋は、突然の私と流星の登場に驚いたあと、私の髪型を見てさらに驚いた。



じゃ、頼んだ、と青団の方へ戻って行ってしまった流星。


嘘でしょ…この中に私を1人置いて行くの!?




智洋「…朝、Aが来るの待ってたのに来なかったから、自分でできたのかと思ってたのに。」


私を、自分の前の席に座らせて

ゆっくり、優しくブラシで髪の毛をとかしてくれる。



「…ごめん、寝坊してん。」


最近あまり話してなかったのに、私のことを待っててくれてたんだと思うと

少し、嬉しくなった。



智洋「どんな髪型にする?」


「ともに、任せるよ。」




ん〜じゃあポニーテールかなぁ なんて楽しそうに私の髪を弄ぶ。




なんかこういうの、久しぶりだなぁ…







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作者名:ホワイトモカ x他1人 | 作成日時:2019年9月27日 0時

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