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9:あの子がおかしいなんて ページ10

ヴィルside
ヴィル「…。」
あの子がおかしかった。

いつもなら、手を止めずに5分程で仮縫いを終えるはず。
今日は10分程かかっていた。


ヴィル「ま、アタシが気にすることじゃないわね。」
ルーク「ヴィル!どうかしたのかい?」
ヴィル「なんでもないわ、ルーク。それよりエペルはどこ?」
ルークに聞く。


ルーク「ふむ。ムシュー姫林檎なら、つい先程部屋に戻ったはずだよ。ただ…。」

ヴィル「まさか、また…!」
ズカズカとエペルの部屋の前に立つ。
ノックをすると。

エペル「ヴィルサン?なにかありました…?」
ヴィル「エペル。どきなさい。」
エペルがギクリと固まる。

その隙にドアをこじ開ける。
案の定、中には…。

ヴィル「フォルカ…!」
フォルカ「やっべ、ヴィルがお怒りだぁ!」
ポムフィオーレ1ガサツな、フォルカがいた。
フォルカは逃げ出す。

ヴィル「フォルカ!…ルーク、あの子を連れて来て。」
ルーク「ウィ!」
エペル「あぁ、フォルカサン…。」

エペルが憐れむ様な目で見ていた。

Aside
作業が終わり、キッチンへと向かう。

A「ふんふんふーん♪」
俺は、ハーブティーを注ぎながら鼻歌を歌う。

トレイ「随分楽しそうだな。」
A「っ!…あぁ、副寮長。」
いきなり声をかけられたので、驚いて返す。

トレイ「トレイでいいさ。それより、なにかいいことでもあったのか?」
A「いえ、特にこれと言ったことはないです。…ただ、ハーブティーが好きで……。」
トレイ「なるほどな。まぁどっちにせよ、偉いな。今は、紅茶を避ける時間だ。」

ハッとして周りを見ると、もう辺りは暗くなっていた。

誰もいない。

A「もうそんなに…。気が付かなかったです。」
トレイ「だろうな。夢中になって描いてたあれは何だ?」
A「っあ…部活…映画研究会の、衣装考案、です。」
トレイ「へぇ。ヴィルのとこか。」

今度の衣装を考えていたのだ。
ある程度は終わっているが、インパクトが足りない。

トレイ「見せてもらうことはできるか?」
A「え、えぇ。」

俺はスケッチブックを開く……。

10:さすが先輩。→←8:ユウと、



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ゆずりは(プロフ) - 完結いたしました!ありがとうございました! (2020年12月5日 12時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - ハーチュラビュリュって言っちゃう人さん» そんなに褒めて頂けたのは初めてです!ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです! (2020年11月23日 23時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
ハーチュラビュリュって言っちゃう人 - 今日初めて貴方様の小説を読ませていただきました。語彙力が無さすぎて誉め方がわからないんですけど(( 物凄く面白かったです!続きを楽しみに待っています! (2020年11月23日 22時) (レス) id: aea5f17203 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - すんさん» お恥ずかしい…。ご指摘ありがとうございます。 (2020年10月27日 3時) (レス) id: d4a1b6f1ce (このIDを非表示/違反報告)
すん - badがbatになってますよ_| ̄|○ (2020年10月26日 22時) (レス) id: dc22fa88f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずりは | 作成日時:2020年6月20日 14時

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