【96猫】1人から救ってくれたのはアナタでした・・・ 改

３８曲目 ページ42

9「皐月ってあの!?」

静かにうなずく

誰でも知ってるくらいやっぱ有名なんだな

(人１)「孤児院にいても俺は一人だった

大切な人を続けてなくなっていたから、自分は疫病神だと思い込んでた

そしてなにより自分を恨んでた

なんで自分だけ生き残ってしまったのか

いつも頭の中はそれだけ・・・周りの子もおかしく思って近づかなかった

その時話しかけてくれたのが皐月だった

俺よりいくつか上で孤児院の最年長だったから院長に何か言われたのかもしれないけど

生きる意味を教えてくれた・・・この場所で・・・あの日・・・

回想〜

いつも一人でここにいた

皐月「なんでいつも一人でいるの？」

(人１)「私なんていないほうがいい」

皐月「そんなことないよ！どうしてそんなことを言うの」

自然と口が開いてしまった・・・・この人になぜか話したくなった

今思えば人にぶちまけて楽になりたかっただけなのかもしれない

(人１)「お父さんもお母さんも弟もおばあちゃんもみんな死んじゃった

私だけ・・・私だけ・・・なんで・・・ﾋｯｸ・・・なんで・・・ﾋｯｸ

一人残されるくらいなら・・・・



いっそ死んでしまった方がよかった」

しばらく考えた後、彼は言った

皐月「それは違うよ」

(人１)「どうして・・・

私には一人残って生きる理由なんてない!!!

死んだほうがいいに決まってる!!!」

皐月「残った理由？そんなの簡単だよ

君が生きてる理由は


君がいなくなっていった人たちの事を忘れないことだろ!!


いつかは皆忘れていく

なら一番4人に近かった君が覚えていないとだめなんだ!!

・・・ほら、簡単だろ？」

・・・だんだん涙があふれてきて止まらなくなっていた

そうなんだ・・私がみんなのことを忘れないようにすればいいんだ

皐月「もう、いなくなった方がいいなんて言わないよな」

(人１)「・・うん」

皐月「じゃあ・・・あの夕陽に約束な！

もういなくなったほうがいいなんて思わないって

・・・本当は虹の方がいいんだけどなｗ」

(人１)「ﾌﾌｗｗそうだねｗｗ」

３９曲目→←またまた設定♪

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す