検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:81,973 hit

酒器2 ページ15

「どういうのがいいの?」


「全然決めてないんだよね。店員さんに聞いてみて、あとはフィーリングかなぁ」


店内には様々な形、色、素材の酒器が並んでいる。
渉は普段シックで上品なデザインの食器やインテリアを選ぶことが多いから、今回もそうするのかな。
そう思いながら店内を見ていると、渉は早速店員と話し始めていた。


俺も混じって酒器の選び方や使い方を聞く。
こうやって専門の人の話を聞くのは勉強になって楽しい。
いくつか勧められた中に、渉の気に入る物があったようだ。


「揃えでこれ買って、それとは別に俺と太輔でそれぞれ好きなお猪口選ぼうか」


「いいね。あ、俺がワタの選んで、ワタが俺の選ぶ?」


口にしてから、渉は自分で選びたかったかなと不安になる。


「いいじゃん。そうしよう」


店員さんに仲が良いですねと言われて、全然そんなことないですと答える俺に突っ込む渉。


実はさっき店内を見て回った時に、渉に似合いそうだと思ったのがあったんだ。


俺は決まったよと渉に言うと、しゃがんで選んでいた渉もお猪口を一つ手にして立ち上がった。


俺が選んだものは猪口より少し大きな、ぐい呑と呼ばれる物。
少し青みのある白に、藍色で小槌と小判が描かれている。
一見無骨だけど、絵柄が柔らかくて渉っぽいと思った。


渉が選んだのは明るい白地に縁が鶯色、椿の木花が描かれている。
少しだけ金箔が施されていて綺麗だった。


「なんかそれ、女性物っぽくない?」


「そう?綺麗で太輔に似合うと思ったんだけど」


「…まあいいけど。ワタそういうこと平気で言うよね」


一体俺の事どう見てるんだろう。


渉は会計を済ませると、じゃあこれうちに置いておくねと言って持って帰った。


帰ったら早速美味しい日本酒を調べよう。
それを持って渉の家に行くのが楽しみだ。

マネージャーの車→←酒器



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (120 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
230人がお気に入り
設定タグ:わたたい , キスマイ , 横藤   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kikiKIKI(プロフ) - 長くお休みしていてすみませんでした。また少しずつ更新していきます。よろしくお願いいたします。 (2018年12月21日 19時) (レス) id: 3ff6683652 (このIDを非表示/違反報告)
kikiKIKI(プロフ) - オセロさん» ありがとうございます。長く更新が止まっていてすみません。何度か続きを書いてはいるのですが挫折を繰り返しています。けれど必ず書きますので、どうかお待ちください。 (2017年11月18日 21時) (レス) id: 3ff6683652 (このIDを非表示/違反報告)
オセロ(プロフ) - 始めてコメントします。このお話のリアルさにビックリしました。文脈に横藤のリアルを感じます。長い眼で待たせてもらおうと思ってます。期が熟したら続きをよろしくお願い致します。 (2017年11月11日 20時) (レス) id: 57b12fa68e (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - kikiKIKIさん» 横藤だと思いながら読ませていただいてたので安心しました!更新楽しみにしてます。お返事ありがとうございました<(_ _)> (2017年1月28日 23時) (レス) id: 8ebc8c7a9b (このIDを非表示/違反報告)
kikiKIKI(プロフ) - mさん» 間違えました!ご指摘ありがとうございます。横藤が正しいです。重要な所を間違えて冷や汗が出てしまいました>_< (2017年1月28日 16時) (レス) id: 3ff6683652 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kikiKIKI | 作成日時:2016年11月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。