幼なじみ_T 2

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「えぇー！
聞いてないわなよ！！
もっと早くに言いなさいよ！！」





バパタパタパタとスリッパの音が近づいて
姿を見せたゆう君ママは
私たちを見るなり固まっちゃった…






玄関で息子と隣の幼馴染が
いい大人なのに手繋いで立ってたら
誰だってびっくりするよね…








「…お久しぶりです…。」






とりあえず挨拶してみるけど
届いてなさそう…笑







「俺ら付き合うことにしたから。
ほら、むぎ上がろ」








ゆう君がそう言った瞬間





「嘘でしょー！！
信じられない！！
あんた達ずっとよそよそしかったじゃない。

えっ！えーと、とりあえず
お父さーん！
裕太とむぎちゃんが！！！」






プチパニック状態のゆう君ママ





声には出してないけど
この感じだと喜んでくれてそうで
ゆう君の言ってたことが急に心強さをくれた







「ママそんなに大きな声出さなくても
近くにいるんだから聞こえてるよ笑」





ゆう君パパも玄関まで迎えにきてくれた








「むぎちゃん
大人になって綺麗だねー。」





ゆう君のお父さんと
ゆう君って話し口調似てるよね笑






「むぎちゃんのお家には挨拶行ったの？」





ゆう君ママは一人玄関に取り残されて
ハッと気づいたように
ゆう君に投げかけた






「行ったわ！」







さっきとは大違いな
態度のゆう君







これはこれで可愛いとか思っちゃう私は
相当重症だなー笑









「うちは大歓迎だけど
お父さん凄くショック受けたんじゃないかな。笑
特にうちの裕太じゃ。笑」








ゆう君の時々出る毒舌も
もしかのお父さんゆずり？笑









「どーゆう意味だよ！」







「ママとりあえずコーヒー淹れてくれる？」






ゆう君ママとパパは
いつもこれで成り立ってるから
夫婦ってすごいなぁって感心しちゃうな

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