ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ33)

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◆Story.83 ページ33

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侑李Side...

何でいつもこうなるんだろう。

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二人っきりになったとしても、いつもAの視界に

俺の視界に必ず入ってくる人物。

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ついさっきまで俺だけを映していた瞳が

今度は俺を除いてある人だけを見つめるんだ。

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その人物は俺らに歩み寄ってきて、優しく微笑んで。

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裕翔「何だ、やっぱりAは

侑李と付き合ってたんだな。」

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俺の隣のAはその言葉に唇を噛みしめて

裕翔先輩を未だ見続けている。

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侑李「俺らが付き合っていいんですか?」

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裕翔「……いいんじゃない?恋愛は自由だし。

あ、でも…………」

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肩がぐっと掴まれて、俺と先輩の距離も

より近くなって、耳元で小さな声で囁かれた言葉。

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“これ以上、Aを傷つけたくないなら店を出ろ”

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侑李「えっ…………それって……」

裕翔「ﾌﾌ、Aには内緒だからな。」

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完璧すぎる笑顔が俺らに向けられるとすぐに

奥のﾃｰﾌﾞﾙから彼女さんがやって来た。

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玲衣「ねぇ、裕翔。よかったら

一緒に座ってもらって……」

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その言葉に先輩の顔が歪んで、

俺はAの手をぎゅっと握りしめた。

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あ「侑李…………?」

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侑李「俺ら、二人っきりでデートしたいし、

邪魔しちゃ悪いので帰りますよ。」

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