ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ20)

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■Story.70 ページ20

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((知らせるの迷ったんだけどさ……

一応、裕翔………ね。))

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遠慮がちに、明確な言葉は口にしないで

涼介は俺に事実を伝えてくれた。

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裕翔「俺の……せいだ。」

((何で裕翔のせいなんだよ。別に……))

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裕翔「玲衣も傷つけた。」

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ｺｺﾛが折れそうで、壊れそうで。

いいや、もう壊れてて。

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あ「お兄ちゃん、夜ご飯まだ?」

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Aが一番大事だけれど、今は……

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裕翔「ごめん、夜ごはん……一人で食べてて。

ちょっと、行かなくちゃ。」

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あ「行くってどこに…………

誰のところに行くの?」

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通話状態のままの電話。

涼介にも聞こえているだろう。

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裕翔「玲衣のところに行かなくちゃならないんだ。

ごめん。でも、必ず戻ってくるから。」

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あ「何で、何で……お兄ちゃんが、裕翔が行くの!?

もう、何もないんでしょ……ないんだったら……」

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裕翔「ごめん。」

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今は謝ることしかできないよ。

信じてくれるのを期待するしかない。

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あ「本当は………本当は……

玲衣さんの方がいいんでしょ!」

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何を言われたって謝るしかない。

だって全て俺のせいで、

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俺が招いてしまった事態だから。

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