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何度電話をかけても出なくて、おかしいなって。
多分時間的には家に着いててもおかしくないのにって心配になって急いでやってきたAちゃんの家。
チャイムを慣らしても応答はなかったから、しばらく待ってみようとドアに持たれて数分。
「もうっ、なんで電話に出てくれないんだよ?」
「ごめんね? 明香里と呑んでて」
「ふうん、あ、ねえねえ!佐久間さんカッコよかったっしょ? ね?惚れ直したっしょ?」
なあんだ、そっか。
なんかちょっとテンション低いような気もしたけど、慣れないコンサートに疲れちゃったのかもと深く考えずに部屋に入れてもらう。
「うん、かっこよかったよ。大ちゃんは、しっかりアイドルだった」
「でしょ〜! アイドルは天職だと思うでやんすよ〜」
「うん、ほんとにそう思ったよ」
褒められるとやっぱり嬉しくて、ついつい冷めないテンションのまま今日のことについて語ってしまう。
それでも楽しそうに俺の話を聞いてくれて、彼女とコンサートの話ができるとかほんと最高ピーマンなんて思ってた。
デビュー発表の演出の話をして、ほんとに実感して、その余韻に浸るように隣にいるAちゃんの肩に頭を乗せたら、ヨシヨシと撫でてくれる。
ああ、幸せ〜。
「俺、頑張るから。ここからもっともっと頑張るから、Aちゃん、」
「大ちゃん、別れてください」
「……………え?」
なんで?
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます!駅のシーン予想当たりましたか?やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます!やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました!あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね!( ; ; )と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています!! (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんside完結おめでとうございます & ありがとうございます! どっちも読めて本当にうれしいwww 4章も楽しみにしてます^^ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年8月8日 9時