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Aねぇの家にわざと忘れたブレスレット。
会う口実がほしくて置いてきたブレスレットをAねぇに持ってきてもらう。
「なにしてんの？」
「待ってんの」
ついさっき終わった稽古。
今か今かと窓際に椅子を運んで下を眺める俺の背後から同じように覗く照。
「佐久間ってさ、もっと直球勝負でいくと思ってたわ」
俺の頭にドシッと腕を置く照はどうやらAねぇを見るまでは帰る気ねぇな。
身長差のせいでよくこうして腕置にされる佐久間さんですが、心広いので怒りません。
「基本はそう。駆け引きとか面倒じゃん。でも今回はそうもいかないみたいで…」
あ、あれは！！
「Aねぇ！！」
グレーのスーツ姿だったから最初はわからなかったけど、このビルの前で誰かを捜す素振りなんてAねぇだっけっしょ。
声をかけたら見上げてきて、やっぱりAねぇだった。
「へえ、あの子が佐久間の、」
「惚れんなよ？ 佐久間のだから」
「惚れねぇよ。ほら早く行かないと待ってるよ」
ふっかといい照といい、俺の恋愛をやたら気にするんだよね。
俺の事好きすぎか！
なんつって。
急いで稽古場を出て、Aねぇを路地に連れ込む。
ブレスレットのお礼を言えば大したことないって、やっぱり優しいなあ。
そんでもってここからが重要でやんす。
このまま帰られちゃうと、また暫く会えなくなるから今日はどうしても一緒にいたいってAねぇを誘った。
ちょっと強引すぎた？
Aねぇも仕事終わりみたいだし疲れてそうだけど、でもほんとに時間が取れるのは今日しかないから。
着替えやら帰り支度をする間 たまに行く喫茶店で待っててもらう。
支度を済ませて喫茶店へ行くと、コーヒーカップを持って微笑むAねぇに、普段着よりもスーツ姿だから大人な雰囲気にちょっとドキッとした。
声をかけるのを思わず忘れかけたくらい。
危ない危ない。
佐久間さん見惚れてる場合じゃないよ。
それからコーラを頼めばクスクス笑うから、ガキ扱いしたなぁとか思ってちょっと悲ピーマンだぞ。
｢あー、今 子供だなーとか思ったっしょ？｣
｢ふふ、思ってないよ？｣
｢どーだか。Aねぇの中では未だに１０歳の"大ちゃん"のままだよね｣
｢……それは、そこで止まってるもん｣
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
