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あっという間に時間はすぎる。
やっと恋人らしいデートができたし、やっとひとつになれたのに、もうお別れしなきゃいけない。
はあ、帰したくないなー。
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京都駅に着いてしまった。
｢気をつけてね｣
｢うん、大ちゃんは舞台頑張ってね｣
握った手を離したくなくて、何度も意味なくにぎにぎする。
俺たちの他にも別れ難い恋人たちがそれぞれの時間を過ごしては別れて。
いい加減離してあげなきゃ乗り遅れるね。
あ、そうだ！
｢……身体、無理しちゃだめだよ？｣
少しだけ揶揄うつもりが、予想以上に良い反応してくれるから、ついつい虐めたくなる。
｢お気遣いありがとう｣
｢ふふふ、強がっちゃって〜。腰摩ってたの知ってるよ｣
｢……あんなにするからでしょ｣
｢可愛くて止めらんなかったわ｣
｢……ばか｣
ぶんって、手を振りほどかれちゃった。
にゃは、揶揄いすぎたかな？
｢でもほんとに無理しないでね｣
｢……う、うん｣
最後は本当の気持ちだからね？
無理させちゃってごめんね、とは敢えて言わないけど。
「そろそろ、行くね？」
時計を確認してチラッと俺を見上げる瞳。
昨日の夜のようにユラユラ揺れてるその瞳を見てたら、引っ込めていた手が伸びそうになる。
帰らないでって、引き止めたくなるのを必死で我慢しながら「じゃあね」と見送った。
ほんとは見えなくなるまで見送りたいけど、それだと俺が我慢できなくなるから。
去って行くAちゃんの手を掴みに行きたくなる衝動をおさえながら、足早に駅を去った。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
