6話『ルーク・ポップルウェル』 ページ7
千年に一度、昼と夜とが交差する日。
それは、ルークにとって最悪の他ならなかった。
暗闇で生きてきたのだから、これから先も暗闇で生きて行きたい。
そう思うのは普通だろう。
それなのにも関わらず、交差する日は待った無しにやってくる。
どれだけ遠くへ逃げても、時間は追いかけてくるどころか、ルークを追い抜いていく。
嘲笑うかのように、太陽はルークを見下ろしては照らす。
日傘をさし、息絶え絶えになりながら耐えていたが、生物に弱点は付き物。
気づいた時には、彼はもう気を失っていた。
＿＿＿
目を開けると、気を失った場所ではない
見慣れぬ場所にいた。
周りには、目を白黒させるルークと同じような者から、昼の世界の人間がいた。
ルークの頭には率直に『なんだここ』としか思い浮かばない。
そもそも、何故ウサギが喋るのだろうか。
アレは本来地を飛び回る動物だろうが。喋ってなるものか。ルークの常識が覆される。
そうは思うものの、ウサギは言葉を並べ続けるし、目の前の光景は何度瞬きしても変わりはしない。
出来る事なら元の世界に帰りたい、と
軍服に日傘をさした珍妙な格好をした彼は渇望する。
訳のわからない、ウサギの話を聞き流しながら。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泉罪(プロフ) - おわりましたー (2017年4月15日 15時) (
レス) id: b8d70dc730 (このIDを非表示/違反報告)
泉罪(プロフ) - 更新しますー (2017年4月15日 14時) (レス) id: b8d70dc730 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 終わりました (2017年4月4日 12時) (レス) id: fe844cdf7e (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 更新します (2017年4月4日 12時) (レス) id: fe844cdf7e (このIDを非表示/違反報告)
怪盗エリン@ぷよテトガチ勢(プロフ) - 更新終わりました (2017年3月30日 14時) (レス) id: a32125eb65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
