＊第101話＊ありがとう ページ4
Aside
手越くんは
本気でずっと
私を想ってくれてたんだ…
それが本当なら、
私は今まで何をしてたんだろう。
気がつけば、私の目はぼやけていた。
「ごめん」
『え、』
「勝手なこと言って。俺、手越のこと知ってたのに」
『…』
「正直ホッとした自分がいたんだ。
でも気づかされたよ。
俺にはAのこと幸せにできないって」
『そんなっ』
「行け」
『でもっ』
「俺のことなんか気にすんな！」
『…』
「教室」
『増田k』
「もう、さっさと行けっつってんだろ。お願いだから早く行け」
増田くんは私の背中を押した。
私は何も言わずあるきだした。
そして、増田くんから少し離れたところでもう一度振り返った。
『増田くん！こんな私なんかより、ずっとずーっといい人見つけてね！そして、私を泣かせるくらい幸せになって！』
私はそう叫ぶと、増田くんに頭を下げた。
「バカ、もう幸せになったわ」
『え、』
「だから！早く行け！」
『ありがとう』
私はもう一度増田くんに頭を下げて、校舎の方へと走り出した。
涙なんかふっきって、階段をかけ上がる。
教室が見えた頃には、
もう涙は乾いていた。
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夏琳(プロフ) - 続編が見てみたいです！ (2018年5月25日 21時) (
レス) id: 4bd2b7d877 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーガール(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年5月23日 7時) (レス) id: cad5106df9 (このIDを非表示/違反報告)
きぃてご(プロフ) - わかりました！続き書くことにします！ (2018年5月23日 6時) (レス) id: 1b3933b67a (このIDを非表示/違反報告)
てごのこ(プロフ) - 続きが読みたいです！よろしくお願いします！ (2018年5月22日 23時) (レス) id: d37bf78f05 (このIDを非表示/違反報告)
TaKaAo(プロフ) - 続き期待してます (2018年5月22日 23時) (レス) id: 75996b13fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぃてご | 作成日時：2018年5月12日 18時
