*第88話*桜の季節 ページ41
時間が過ぎるのは速い。
"卒業まであと5日"
気がつけば、教室にそんなカレンダーが貼られる季節になっていた。
「ね、明日空いてる?」
放課後、増田くんがそういってこっそり近づいてきた。
『明日って土曜日?』
「そう」
『空いてるけど…』
「じゃあさ、どっか行こうよ。もうすぐ卒業だしね」
『っうん、行く行く!』
「ちょ、声でかい」
『あ、ごめん』
「…どこがいい?」
『え、決めていいの?
遊園地!!!!』
「え、マジで?遊園地?」
『あ、いや?』
「いや別にいいけど」
『やったー』
「ほんと子供みたいだな」
『これでいいの!』
あーでも楽しそうだな。
遊園地の許可ももらったことだし。
増田くんが教室から出ていったときだった。
「Aー」
『よーあおい』
「よーじゃないよ(笑)
え、何、最近増田くんと仲良いね。え〜(笑)」
『はっ!ったまたまだし!たまたま!』
「いや別にいいんだけどよ?…」
あおいはそういいながら、ちらりと私のとなりの席の人に目を向けた。
「ちょ、ちょっといい?」
『えっ?』
そのまま私はあおいに、外の中庭まで連れ出された。
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きぃてご(プロフ) - ラッキーガールさん» ほんまですか!(笑)本当にありがとうございます!更新頑張ります! (2018年5月2日 19時) (レス) id: 1b3933b67a (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーガール(プロフ) - ほんまにこの小説大好きです!!!更新ずっと待ってますww (2018年5月2日 16時) (レス) id: cad5106df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぃてご | 作成日時:2018年4月15日 22時