恋のカタチ#２ (ページ38)

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＊第86話＊恥ずかしがりや。ページ38

『あっはー！冬休みってこんなに楽しいもんなんだー♪』

「あら、何かあったの？」

私がリビングのソファーでそういうと、台所にいたお母さんがそう聞いてきた。

『いろいろとねー』

「でもあんた、明日からは学校よ」

『うげっ』

そうだった。

途中から楽しかった冬休みは今日で終わりを告げるのだ。

でもまあいっか。

学校でも増田くんに会えるしね。

そう思いながら自分の部屋に戻ったとき、ふとケータイが震えた。

『あ、増田くんだ』

ケータイを開けば、そこには増田くんからのメッセージが届いていた。

－明日から学校だね－

－そーだね！－

－あ、言っとくけどさ－

－何？－

－このこと学校では内緒だからね。－

－そーなの？まあ誰にも言わないけど…－

－絶対ね－

－うん－

なんで内緒なんだろう…？

私も他の誰かに報告するつもりはなかったけれど…

あ、恥ずかしいのかな。

増田くんそーゆーの大嫌いっぽいし(笑)

－あとさ－

－何ー？－

－呼び方変えよーぜ－

－呼び方？どーゆーこと？－

－だから、俺がもう桜井さんって呼ぶのおかしいでしょって－

－じゃあなんて呼ぶの？－

私がそう返信すると…

あれ、返ってこない。

－さあ。楽しみにしとけば？－

『はははははは』

ほら、やっぱり恥ずかしがりやなんじゃん(笑)