*第74話*君は憧れ ページ26
クラスメイトが手越くんのもとへ駆け寄っていく中、増田くんは動かずにこう言った。
「…あーいう奴なんだ、あいつは昔から」
『え、』
「ほんと諦め悪くてさ。途中で諦めるとか絶対しないの。」
『…ちっちゃい頃から?』
「うん。で、極度の負けず嫌い。例え遊びでもガチでやるからね(笑)」
『じゃあ…今回も』
「分かってたけどね、俺や桜井さんが何を言っても無駄だって」
『…』
「カッコいいよな」
『え?』
「ふっ…ごめん。でもなんかああいう活躍の仕方、憧れる」
『…やるときは本気でやるもんね。私も…いいなって思う』
「…そっか」
増田くんがなんとも言えない表情を浮かべたとき、放送で指示があったため、私たちの会話は途切れた。
高校生最後の体育祭。
優勝発表の時に呼ばれたのは
私たちのクラスだった。
でもそのとき、手越くんはいなかった。
たくさん言いたいことあるのにな…
そんなことを思いながらも、私たちの体育祭は幕を閉じた。
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きぃてご(プロフ) - ラッキーガールさん» ほんまですか!(笑)本当にありがとうございます!更新頑張ります! (2018年5月2日 19時) (レス) id: 1b3933b67a (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーガール(プロフ) - ほんまにこの小説大好きです!!!更新ずっと待ってますww (2018年5月2日 16時) (レス) id: cad5106df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぃてご | 作成日時:2018年4月15日 22時