*第61話*その言葉の意味 ページ13
目を開けると…見えたのは白い天井、
ではなくドアップの手越くんの顔だった。
「はっ!…A大丈夫!ねえ大j」
「手越くん静かに。…桜井さん、具合はどう?」
そういって現れたのは保健室の先生だった。
『あの…私』
先生によると、私は体育祭の練習中に熱中症でぶっ倒れたらしい。
くそ。
これなら手越くんと同じじゃないか。
私はちらりと真横の影に目をやった。
この世の終わりみたいな顔をしている手越くん。
『…大丈夫だから。』
私はそう笑ってみせた。
だけど手越くんは笑わない。
『…手越くん』
「…もう、きつかったらきついって言って」
『え、』
「遠慮とかいらないから。」
『…』
「もっと俺を頼って。
俺もう…
あんなA見たくない」
『…』
必死で手越くんのその言葉の意味を理解しようとするけど、頭がぼんやりしてて…
わからない。
そんなときだった。
保健室のドアが開いたのは。
「A!…大丈夫!」
あおいの声だった。
「じゃ俺戻るね」
「うん」
『え、あ…』
手越くんが保健室から出ていくと、あおいが私の顔を覗いた。
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きぃてご(プロフ) - ラッキーガールさん» ほんまですか!(笑)本当にありがとうございます!更新頑張ります! (2018年5月2日 19時) (レス) id: 1b3933b67a (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーガール(プロフ) - ほんまにこの小説大好きです!!!更新ずっと待ってますww (2018年5月2日 16時) (レス) id: cad5106df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぃてご | 作成日時:2018年4月15日 22時