検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:66,076 hit

拾陸 ページ21

.






「だめだ、血が止まらない!誰か布をくれ!」

「ごめんなさい、ごめんなさい……」

「百合………?」



最終選別を、私は無事に帰ってきた。

だが、今私の目の前には、片腕をなくした百合と百合の救護を行なっている男性。その横には百合に泣きながら謝り続ける少女がいた。

本来なら無傷で帰ってくるであろう程の実力がある百合だ。

そんな百合が片腕をなくして瀕死になるはずがない。

恐らく、隣にいる少女を庇ったのだろう。




「百合……百合……!生きて、生きて帰るっていったじゃん!傷一つつけさせないって…言ってたじゃん……!」



どうしようもない悲しみが私に襲いかかってくる。



「どうしよう、血が止まらない……恐らく、この子はもう……」

「………私が、私が医者の所まで連れて行きます」

「何を言っているんだ、この子はもう助からない。それに君も凄く疲れているだろう」

「いえ、連れて行きます。まだ可能性があるのなら」



何度止められたって連れて行く。

絶対に死なせるものか。

拾漆→←拾伍



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
212人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し5472号(プロフ) - 神や! そして宇隨さんお誕生日おめでとう!! (2019年10月31日 6時) (レス) id: 4ba81fc84d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年10月29日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。