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「ちょッ、た、タンマ!!」



 私が口を開くより先にバッと顔を逸らしてタンマの掌を向けてくる。かと思えばンンン!!と空に叫び出して、

 私の頭はハテナで埋め尽くされた。

 
 いや、照れてくれているんだろうなというのは分かるんだけどね……?!

 こっちまでまた恥ずかしくなっちゃうけどね……?!



「ふぅ……ありがとな。
俺、正面からそんな褒められたことねーからテンパっちまった」



 ほんのり頬を赤らめたまま、ニッと笑う先輩。



「い、いえ……!スミマセン!」

「謝ることじゃねぇ!むしろドンドン言ってくれ!」



 先輩は立ち上がって私の目の前まで来ると、ドーン!と胸を張った。



「Aに言われるとやる気が湧いてくるからな!
今スッゲーバレーしてぇ!」



 ご飯も食べ終えて、身体がうずき出しているようだ。


 お弁当二段ちゃんと食べて、パンも四個くらい完食して、

 すぐに動きたくなるなんて

 私ならすぐに戻してしまいそうだ。



「体育館、行きます?
まだ時間ありますけど……」

「!いいな!行こうぜ!」

「ハイ!って、先輩ッ……?!」



 IHも近いし、吐かない程度にだったら……と提案してみると、

 先輩はまた目をキラキラ輝かせて、私の手首を掴んだ。

 と同時に走り出す。



「時間なくなっちまうだろ!」

「えぇ、そんなまだ時間くら、っ、いぃい!ありますよぉおお!!」



 私の声は届かないみたいで全力疾走する西谷先輩。

 いやいやいやでるでるでるーー!!!



.



「し、しぬ……」



 結局昼休みが終わる五分前までレシーブの練習に付き合わさ……った。


 ただみているだけならまだしも、サーブを出してくれとせがまれてしまい、

 十数分の間ずっとサーブを打ち続けていた。

 あの全力疾走のあとに、だ。



「A!ありがとな!また部活で!」

「あ、いえ、はぁ、ふぅ、こちらこそありがとうございました……」



 そして私より動いているはずの西谷先輩は、

 さすがとしか言いようがないこの元気さ。



「あ!そうだ!A、連絡先交換しようぜ!」

「!も、もちろん喜んで.......!」

「今日むちゃくちゃ楽しかったからなー!兵庫いっても話したいしな!」

「!!はいっ!」




 ストレートにそう言われ、私は満面の笑みで頷いた。


 




.

援→←根



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(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、!がんばります!! (2020年5月10日 1時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください! (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか!むちゃくちゃ嬉しいです!! どうでしょうか!笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみにしてます!!!あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか? (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…!ありがとうございます!がんばります! (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたの | 作成日時:2020年4月5日 10時

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