根 ページ5
「小学生ん時はまだ身長も周りとそんな変わんなくてよ、普通にアタッカーとかやってたんだよ。じいちゃんに勧められてなんとなーくって感じでな」
「え、そうだったんですか?」
「おう。でもよ、レシーブは得意だった。で、中1ん時、最初は身長だけでポジション決められて、新人戦に出てよ、
そん時のはすっげーマグレのスーパーレシーブで、チームのやつらだけじゃなくて敵チームの選手とか観客がワッて盛り上がってむっちゃくちゃ気持ちよくてよ!
んで、リベロやろうって思った!」
昔を思い出してキラキラと輝く瞳。
その横顔から西谷先輩がどれだけリベロというポジションに誇りを持っているのかすごく伝わってくる。
ぼーっと見つめていると、唐突にバッッと私の方を向いた。
「だから、俺は背がどーのこーのっていう理由でリベロやってるんじゃないからな!」
「分かってますよ?!」
言わなくてもビシビシ伝わってくるし、第一私は見た目を馬鹿にするのはあまり好きじゃない。
自分が背が低いのもあるけど!
「先輩みてると、" あぁ、リベロ大好きなんだなぁ " ってすっごく伝わってきます。自分のポジションに誇りを持つって、大事なことだけど 時間を積めばだんだんそれができなくなっちゃったりすることありますし……」
あぁもうダメだって心が折れそうになる時は誰にだってある。先輩にもそんな時があったはずだ。一度ではないかもしれない。
けど、そうなった時にまた立ち上がって
今もこうして誇りを持ててる。その気持ちがまた西谷先輩のプレイを磨き上げているのだなぁと感じる。
「そ、そうか?」
「私、去年から見てますって言ったの覚えてます?
これまでいろんな学校を見てきたから、その分たくさんのリベロを見てきました。その中でも目を引く、というか……本当に、グァァッて、私まで熱くなっちゃいますし」
私はやっぱり説明が下手くそなようで、なかなか言葉がまとまらない。つまり、何が言いたいのかというとーー
私は西谷先輩の方をしっかり向いて、目を合わせた。
「好きです、」
「……?!」
「先輩のバレー。むちゃくちゃ格好いいです」
こういうことはしっかりと伝えたい。
言いおわった私は達成感で満たされていて、ふぅ、と肩の力を抜いたが、
そんな私とは反対に先輩の顔は真っ赤だった。
.
西谷先輩の過去捏造なので悪しからず……
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き(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます、!がんばります!! (2020年5月10日 1時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - きさん» これからも頑張ってください! (2020年5月9日 21時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 愛さん» わ、ほんとですか!むちゃくちゃ嬉しいです!! どうでしょうか!笑 私にもわかりません… (2020年5月9日 21時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - いつも楽しみにしてます!!!あの、予想ですけど....もしかして稲荷崎のマネになるんですか? (2020年5月9日 19時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 鏡さん» そう言っていただけると更新の励みになります…!ありがとうございます!がんばります! (2020年5月7日 22時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きたの | 作成日時:2020年4月5日 10時