任 ページ28
なんて返したらいいか分からなかったのだろう。
口を開きかけて閉じ、少し自信がなさげに「……ごめんなぁ」って俯く。
「でも、勘違いしないでください。
あの試合に烏野が負けちゃったのは先輩のせいじゃないです。
それは外から見てた私でもわかりました」
箸を置いて、まっすぐに先輩を見つめる。
これが一番言いたかったことだけど、東峰先輩は少し困ったように笑うだけだった。
「……ありがとう。けど、俺があの試合でみんなの足引っ張ってたのは事実だよ。
みんなは"エース"って呼んでくれ
「今も、呼んでます！！」
ついつい、抑えようと努力していた声が飛び出た。
そしてそれは一度出ると、止まることを知らない。
「" エース " って役職名とかじゃないし、なりたくてなれるもんじゃないです。東峰先輩だから、みんな " エース " って呼ぶんです。
先輩が一人で期待せおって、責任を感じる必要なんてないです。
バレーはコートに六人いるんですよ！！」
徹くんが嬉しそうに喋ってくれた一くんのちょーぜつかっこいい名言……の、受け売り、だけど。
お弁当箱を置いて、じっと先輩の目を見つめる。
先輩の戸惑った目が、こちらに向いている。私はそれに訴えかけるように、先輩のシャツを掴んだ。
「私も、先輩方も、西谷先輩も！
エースの帰りを待ってます」
しん……
一瞬間を置かれると、だんだん意識が自分の世界から帰ってくる。
「……な、なんて、生意気にすみません……あの、ほんとに、私ただバレーが好きなだけで、みんなしっかり揃った全力の烏野が見たいだけで……」
へ、減らず口たたきすぎたぁあ〜〜……
先輩ももうもはやびっくりしちゃってるよ。言い訳の声がだんだん小さくなる。
正気になると一気に自信をなくして、うざって思われたかもしれない……ってマイナス思考が湧いて出てくる。
ほとんど空になったお弁当箱に、どうするべきか答えを求めていると、ふいに フッ、と息を吐くような音が聞こえた。
「ハハハッ……ありがとう、象方さん、だっけ」
「は、はい！Aが下の名前なので、それで呼んでください……」
「じゃあ、Aさん。ありがとう。
マネージャーだけど、すごい頼もしいね」
顔を上げると、東峰先輩は柔らかく微笑んでいた。
「俺よりずっと立派だなぁ……」
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
