小 ページ29
「ーー紹介します！
今日からコーチをお願いする烏養くんです！」
「え、えぇえ……」
烏養監督の代わりにきたのは、監督のお孫さんだった。
烏養監督とは、一応関わりはある。
とても寛大な方で、中学一年生の時、初めて練習を見学したいと申し出たときは
「……好きにしろ。ただし選手の邪魔にはなるんじゃねぇぞ」
と二つ返事で了承してくださった。
「烏養監督……」
「仕方ないよ、あの人も結構長いからね。でもあの人の血を継いでるならお孫さんも期待マシマシだよ！」
飛雄はちょっぴり残念そうだけど。
私も残念な気持ちはありつつ、その反面安心している部分がある。
だって烏養監督戻ってきたら絶対頑張るぞ！程度の意気込みじゃマネなんて務まらないし。
私の予想通り、烏養コーチは時間を無駄にせず、練習試合を始めることを宣言した。
相手は、烏野町内会チーム。
私がまだ物心つく前に活躍されていたＯＢの方々だ。
「私こっちもってきますね！」
「あ、うん。ありがとう」
私は町内会さん側のマネージャーを担当する。
身近で新たな選手を見れる！それが嬉しくて私の心の中はいい意味で大荒れだ。
「今日はヨロシクオ願イシマス！」
「おぉ〜ちっちゃ！！何ｃｍよ？！」
「１４３デス！」
高校生は高校生で威圧感あって怖いけど、
大人は大人でまた別の怖さがある……
「あっ、アサヒさんだっ！！」
体育館に翔ちゃんの声が響いた。
「旭サン？」
「旭さぁーん！！！」
田中先輩がそれに反応して飛びつく。事情を知らない烏養コーチは遅刻してきたのだと体育館の中に引き込みに行った。
なんとなく西谷先輩のほうをみると、そこに佇んでドアの方をじっと見つめていた。
「先輩？遅刻かな？？」
「いえ……いろいろあって一時的に部活を離れていたんです。パワー型のＷＳです！」
「おぉ〜なるほどね」
そうして菅原先輩がこちらのチームにセッターとして入る。
あの試合で、責任やいろいろを感じてしまっていた３人だ。
「先輩先輩っ！がんばりましょう！！」
みんながコートに入っていく中、最後までコート外で佇んでいた東峰先輩の前に拳を伸ばす。
「……おう」
先輩は大きな拳を優しくぶつけて、コートの中に入っていった。
その背中はなぜかとても小さく感じた。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
