現 ページ16
彼とのーー西谷さんとの再会は思っていたよりも一週間くらい早かった。
「んー、力入りすぎ！でもさっきよりおしいよ！」
「くそっ……」
放課後、私は飛雄のサーブ練習に付き合っていた。
徹くんのサーブのコントロール力に感銘を受けたらしい。
拾ったボールをそのまま飛雄に返す。
飛雄の練習に付き合っていると、やっぱ"天才"なんだな、って思う。
まだ練習を始めて３本目。そのたった３本で、左右の位置を確実に合わせてきた。
「( そしてあの集中力…… )」
飛雄は真っ直ぐにサーブトスを上げ、徹くんにそっくりのフォームで跳ぶ。
ボールは真っ直ぐに、置かれたペットボトルへ
「おっ……」
当たる！って思った瞬間、
真横から現れた翔ちゃんが下手くそなレシーブでボールを返す。
「う"ぃ？！」
バガァン！と強烈な音を立て、ボールはギャラリーの方へと飛んでいってしまった。
そのまんま翔ちゃんは転がる。
「おい邪魔すんなボケ日向ボケェッ！
今当たったかもしんねぇのに！」
「翔ちゃん！まっすぐにボールの下に入らなきゃ真っ直ぐにかえんないよ！」
「そういう問題じゃねぇ！」
翔ちゃんはしょんぼりと肩を落としてギャラリーに上がったボールをとりにいった。
「飛雄！さっきの当たってた！もう一本！」
飛雄はボールをついて、また集中を高める。
……すごいよなぁ。一瞬気が散ってもすぐに集中できるって。
さきほどとほぼ同じフォームで跳ぶ。
「ナイスとびーー」
そしてまた、今度は真横から現れた。
翔ちゃんよりほんの少し小さい背中にかかれた『一騎当千』の文字。
威力も翔ちゃんが返したサーブとほぼ変わらなかったはずだ。
むしろ少しコツを掴んだ飛雄は先ほどよりも少し力を入れたようにも思えた。
ドッ……
だが、翔ちゃんのレシーブより圧倒的に静かで、
勢いも回転もしっかり殺した上で、正確にセッターポジションへと返される。
「(完璧なサーブレシーブ…… )」
コントロールを重視したので威力はまだ弱いが、
それでもバレー初心者には取れないボールだ。
「おおっ、すっげーサーブじゃねえか！すげぇ奴入ってきたな」
「おぉ〜っ ノヤっさあ〜ん！！」
「おおー！龍！」
初めて間近で見た彼のレシーブにごくりと息を呑む。
「( これが、西谷夕 )」
やっぱ、上手い。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
