【赤】ハートに火をつけて (ページ34)

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重岡「根拠ならあるで」

Aが素っ頓狂な顔するから少し笑ってしまった。

俺は、ニカっと笑って

明るく言った。

重岡「Aが言うから！

Aが言ってくれたから、ほんまにうまくいくねん！

他の人に言われてもうまくは行かへん。」

「根拠ないやん」

Aが立ち上がる。

重岡「そう？俺はAに言われるから元気になるんよ」

「なんで？」

俺も立ち上がって、Aにキスを落とした。

重岡「もう、わかるやろ」

俺が頭を撫でると、Aは照れ笑いをする。

その赤くなった笑顔も

はにかむ笑顔も

遠慮なく爆笑する顔も

ずっと見てたい。

ずっと俺のものにした
い。

重岡「もう一度

付き合ってくれませんか」

Aは俯いて数秒。

俺からのその言葉を嬉しそうに噛み締めていた。

俺は、Aからの返事を待つ。

Aは決心がついたように

「…私でよければ」

そういって俺に抱きついた。

大人っぽさもあるのに。

子供っぽさもある。

しっかりしているのに

甘える時もある。

そんなギャップのあるAが

もう、愛おしくて愛しくてたまらない。