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俺が座ると



Aがソファの上で正座した。




重岡「え?」



「こないだはごめん。



思ってもないこと言ってしまって。」






Aがそのまま頭を下げる。




重岡「いやいや、ちょっ




顔あげて?」




俺がAの肩を優しく押すと




Aはうつむきながら上半身を起こした。





「ホントはさ。





大毅の笑顔、好きやねん」






…久しぶりに言われたその言葉。




俺ばかり好きって言ってて


実際Aから俺に対する思いを聞いたのって、もしかしたら告白した時だけちゃうかってくらい



聞いたことがない。





「でも、神山さんに



メンバーの皆さんの仕事に対する熱い想いとか聞いて

今は大事な時期やからって言われて



私は大毅のそばにおったらあかんって思うようにして



それで、大毅にビジネスにしか見えへんって言ってしまった…」






歯をくいしばるA。



強がりやな。



ほんまは泣きたいくせに




俺かて泣きたいわ






重岡「ええよ。」




俺は、Aを優しく撫でた。



「でも、大毅がこない水曜日は





すっごく寂しくて」







…あぁ。もしかしたら初めてかも知れん





「私、ほんまは大毅とずっとおりたいって思ってる」






Aの本音。思い。気持ちを知れたのは。









恋愛って、感情だけで動くもんで



理屈とか論理とか



そんなんどうでもええんやな。

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作者名:きい | 作成日時:2021年1月8日 0時

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