【赤】ハートに火をつけて (ページ19)

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神山「でも、妙でさ」

小瀧「何が？」

神山「結構ファンっぽくて

SHARK見たって言うてくれてん」

それは、デビューした年に、流星と濱ちゃんと神ちゃんが出てたバンドのドラマで。

濱田「結構長いことファンやん」

神山「それで嬉しくてさ。じゃあ2ndシーズン観てくれました？

って聞いたら、見てないって言うねん」

藤井「まあ、そういう人もおるんやない？」

2ndシーズンは、俺が出てた作品。

神ちゃんは続ける。

神山「ファンなのかファンやないのか、あんまよくわかんなくてさ。

CDとかDVDとかは買ってないみたいやけど、ドラマは見てくださってるっぽくて。

　

シゲが出てないドラマ。」

重岡「…え？」

一斉にみんな俺の方を向く。

すごく、嫌な予感がする

神山「大貧乏、セカムズ、もみ消して冬、神楽坂、レンタル救世主とか、俺らが出てるドラマほとんど見てんねん。

でも、

ごめんね青春、知らなくていいコト、これは経費で落ちません

シゲが出てるドラマは見てないらしいねん。おかしくない？」

この話、終わりにしたい。

重岡「まぁ、世の中には俺のこと嫌いな人もおるよ。それよりさぁ」

次の話にしようや。

神山「なんか、妙に引っかかって

また、その喫茶店に行ったんよ」

なぁ。神ちゃん。

ええって。

もうその話。

重岡「そう言えば、もうすぐ鏡開きやなぁ。

俺、そんなん関係ないからもうおしるこ食うてもうたわ。笑」

神ちゃんは俺の席の前に座って、１つの紙を差し出した。

神山「これが、喫茶店の住所やから。

喫茶Sakuranoって言うらしい。

心当たりある？」

　

　

　

　

　

…心当たりありありやろ。

俺、ほんまに嫌やわ

なんで忘れようとしても忘れられなくて

やっと、過去の話になった

相手のことを今更思い出してんねん。

　

A。

お前、苗字で喫茶店やるなや。