* ページ13
会場は立食パーティーやった。
重岡「A、もう皿ないやん。
次何食べたい?」
「お肉食べたいかな。さっきローストビーフあったやん。」
重岡「え、どこ?」
「あっち」
車椅子を押しながら、
俺はAが指差す方に向かった。
すると。
「シゲー、久しぶりやん」
中学時代の友達数名が、ワイングラス持ちながら近づいてきた。
重岡「おー、元気?みんな久しぶりやん」
「みんな元気やで。シゲは?」
重岡「そりゃまぁ、俺が元気にならないときなんてないからな!!」
「ハハハ、そりゃまあそうか」
そして、Aの方を見て言った。
「え、もしかしてAちゃん?」
「え、ほんまや!Aちゃんやん!!」
「どうしたん、車椅子ってなんかあったん?」
「てか、めっちゃ美人になったなぁ!!」
友達が車椅子に座っているAを見て、
中学時代の少しおとなし目であまり人と戯れないAが
こんなにも美人になったことに驚きを隠せない様子やった。
A「あ、ちょっと。足を骨折しちゃって。」
重岡「そ、だから俺がサポートしてんの。
Aが食べたい飲みたいところにお供します!何つって」
Aは申し訳なさそうに笑ってる。
「なんやそれ笑」
「まあ、昔から仲よかったもんな」
「家もはす向かいやしな」
414人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きい | 作成日時:2021年1月8日 0時