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「薪の焚き方は分かった？」
「はい。」
「じゃあ、明日からは1人でやってみて。できる？」
「頑張ります。」
拳を見せるとAさんも嬉しそうにして頑張れと言ってくれた。
…この空気、ゆるくて好きかも。
薪風呂は焚くまで2時間くらいかかる。
でも昨日湯船に浸かると、かなり気持ちが良かった。
24時間船内におった俺はかなり疲れが取れたし、
温かさが全身に沁みて最高の風呂やった。
「のんすけ、ママおかえり。」
「楓。ただいま。」
俺がAさんの肩を叩いて楓を指さす。
「あ、楓。ただいま。いい子にしてた？」
「うん！」
「えらいえらい。」
夕飯の時にサヤカさんから合鍵をもらった。
ここの家の分と、サヤカさんの家の鍵。
何かあった時のためらしい。Aさんも持っている。
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作者名：きい
| 作成日時：2021年8月29日 23時
