[1]小瀧望、無期限の芸能活動休止します (ページ14)

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彼女はようやく食べ終わったのかご馳走様と言ってシンクに持ってきて、楓と一緒に拭き始めた。

「のんすけあらうのおそーい」

「やってママと楓と2人で拭いてたらそりゃ早く終わるやろ」

「楓、のんすけにお風呂入るか聞いて」

「のんすけ、おふろいつはいる？」

「３人が入った後でええよ」

「サヤカおばさんはここでははいらないよ」

「え、ここで暮らしてへんの？」

「うん。となりのいえ。」

「そうなんや。2人が入った後でええわ」

「楓とママがはいったあとだって。」

「そっか、分かった。」

　

　

どうして、わざわざ楓を介して聞いたんやろ。

俺にも聞こえてるし、直接俺に聞けばいいのに。

サヤカさんが食器を持ってきた。

　

「じゃあ、私は家に戻るから。あとはよろしくね。

楓ちゃん、いい子にしてるんだよ？」

「はーい。」

「のんすけも、よろしく。」

　

そう言って出て行くサヤカさん。

　

みんな洗っているのにサヤカさんは俺に食器を洗うように頼む。

　

きっとサヤカさんがここの一家の大黒柱なのかもしれない。

　

楓がサヤカさんのことをおばさんって言ってたってことは、Aさんと姉妹関係にあるんかな。

そんなことを考える。