[1]恋は不明瞭【赤】【緑】 (ページ35)

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35 重岡ページ35

小学校の時は三人とも恋愛感情はなかったと思うけど。

もしかしたら流星は好きやったんかもしれへんとか色々思って。

Aとは対等でありたいと思ってるし、そうであると思ってるけど

心のどこかでは、俺の愛の方が大きいんちゃうかなって心配になる時だってある。

そりゃ人間やから。

でも、Aは少し嬉しそうにはにかむ。

「…よりも？」

そう言って俺の方を見るAに心打たれて、目を見開いた。

重岡「…ありがとう。」

「ありがとう。」

重岡「俺のパクリ。」

「へへ」

そう言って、Aは前を向く。

「…大好き。」

その一言。言ってくれるだけで、心が救われる。

ただその４文字なのに。

闇に一筋の光が見えるような。それを追い求めて光でいっぱいの世界が広がるような。

重岡「俺も。」

「大毅よりも好き。」

そう言ってくれるAが誰よりも可愛く見えて、もう一度キスをする。

「わたしの中では、大毅が一番イケメンだよ？

藤井よりも、小瀧くんよりも。」

重岡「何なん、今日はめちゃめちゃ嬉しいことばっか言ってくれるやん。」

「ちゃんと、半分こしたいから。

　

いつも、大毅ばっかり私に嬉しいこと言ってくれるから。今度はわたしの番。」

　

そう言って、微笑むA。

重岡「俺もAからたっぷり愛情もらってるで？」

「…もっとあげる。」

あんま。甘すぎ。

溶けるて。やめや？自分、今めっちゃ可愛いで。