22 小瀧 ページ22
小瀧「まあ、10年ぶりとかに会ったんやろ?
そんなすぐに流星の方に気持ちが移るとは思えへんわ」
重岡「そうかな。まあ、そうやんな。
流星とは小学校の時も仲間って感じやったし、お互いそういう感情はなかったし。うんうん。
あの二人は多分なんもないな。」
でも、きっとこんなんで解決はしてない。
シゲの中では、感情の起伏が激しくて。
一気に不安になる時は、俺に話さないとコントロールできないのかもしれない。
Aの前では平然を装ってキザなことを言うくせに。
まあ、とりあえず一件落着ってことで。
シゲの不安な気持ちも少しおさまったところで、眠くなったのか
ソファで横になった瞬間夢の世界へ落ちていった。
男らしいのか、女々しいのか、
かっこいいのか、めんどくさいのか
きっとAの前ではいちゃつきはそこまで好きちゃうとか言って
普段はそんなにイチャイチャせんであっさりドライなくせに
ほんまはムッツリパターンやな。
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インターホンの音が響き、ドアを開けると
俺が連絡したAが立っていた。
「あ、ごめんね。大毅が。」
小瀧「全然。授業お疲れ。上がる?」
「ありがとう。
いや、あー、じゃあ、起こしに」
小瀧「はいよ」
お邪魔しまーすと言いながらAは丁寧に靴を揃える。シゲの分まで揃えるところとか、ちゃんと彼女やんって思うねんけどな。
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作者名:きい | 作成日時:2021年8月1日 20時