18 小瀧 ページ18
小瀧side
小瀧「いらっしゃいませー、って。
シゲ。」
重岡「よっ。」
小瀧「Aはおらんし、まだ昼やけど。」
Aが夜シフトのバイトの時、必ずシゲは迎えに来る。
でも、今日はAのシフトないしまだ昼。
この時間帯はいつも忙しいからあまりシゲと話してる時間ないねんけど。
重岡「シフト、何時まで?」
小瀧「んー、あと30分。」
重岡「じゃあ、待つわ。ブラックコーヒー1つ。」
小瀧「はーい。」
重岡「あっ」
シゲが俺の背中の方に視線をやってお辞儀をする。
俺が向くと、そこには同じ大学兼バイト仲間のソラがいた。
俺が上がるタイミングでシフトが入ってるソラも、シゲの方を向いてお辞儀。
俺が裏に回ってブラックコーヒーの準備をすると、ソラがコソッと俺に聞く。
ソラ「Aの彼氏の大毅くんだよね?」
小瀧「そうやで。知り合い?」
ソラ「Aと飲んだ時に迎えにきてた。」
小瀧「まじでアイツ過保護やんな。」
ソラ「まあ、あの時酔い潰れてたから。」
Aが?めずらし。Aって酒強いってシゲ言ってたけど。
あ、ビールはすぐに酔うんやっけ。
ソラ「なんで大毅くん?あの人夜シフトの時だけ迎えに来るんじゃなかったの?
それにAいないし。」
ソラは夜シフトに希望出さないから、シゲに会ったのはAが酔い潰れた時だけらしい。
ソラが不思議そうに言いながらゴムを加えて髪の毛を結う。
小瀧「わからん。俺に用があるっぽい。」
ソラ「へー。嫌な予感。」
ソラは髪の毛がセミロングでちょっと長め。
天然パーマのそれはゴムで留めるとめっちゃ良いウェーブになって、俺は好き。
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作者名:きい | 作成日時:2021年8月1日 20時