【赤】花火の魔法にかかってしまえ (ページ3)

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毎年集まる橋の下。

　

ともくんが気づいて手を振ってくれた。

それに合わせてみんなも手を振る。

私も手を振りながら駆け出した。

７月７日は、毎年地元で花火大会がある。

だけど、その前に手持ち花火をするのが私たち５人の恒例行事になっていた。

藤井「お、A。久しぶりやん。

なんかまた、綺麗になったなぁ。」

神山「まーた、だから大学の友達にプレイボーイのプレボくんって言われんねんで。

やめときやー。」

流星は、相変わらず大学でも色々な女の子と遊んでいる。

高校生の時からずっとそうで、流星曰く、やめられないらしい。

タバコみたいにそう言う流星は、女依存症と言われて大毅にやいやい言われる。

流星と同じ大学に進学したともくんが色々注意しているらしいけど、全然言うことを聞かない。

藤井「寄ってくる女が悪い。」

そんなところも含めて、一年前と、いやいや高校時代から全く変わってない。

　

空を見上げたら、綺麗な天の川。

　

　

七夕祭りと地元では言ってるけど

仙台に比べたら全然しょぼい。

私は、それで十分。

大毅が隣にいて一緒に花火を見上げる瞬間があるだけで、心が躍るから。

神山「でも、ほんまに久しぶりやなA。

ちょっと、でかなった？」

「ちょっとだけヒール履いてるからかな？

ともくん、ちょっとちっちゃくなった？」

神山「やかましいわっ。」

隣でハハッと笑うのは大毅。

ちょっと、調子に乗っちゃったかな。