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A ページ12

重岡「終わっちゃったな、花火。」






大毅が、私の手を握る。








それだけでも、体温が上昇する。








何度願ったことか。






大毅が私の彼氏だったらいいのにって。





何度も願っては諦めて願っては諦めた。




 







 









 





それが今現実になっていることに、驚きを隠せない。









 






重岡「俺ら、彦星と織姫みたいやな。」




「彦星と織姫?」



重岡「だって、一年に一度、七夕の日に花火しに会ってたやん。





雨降ったら花火できひんわけやし。」





ま、毎年できてるけどなと言ってふふっと笑う大毅。







重岡「だから、また再会できて嬉しい。」





そう言って、大毅は私のことを抱きしめた。








重岡「花火している時、俺の気持ちに気づいてくれって、エスパーかけてた笑






ずっと好きやのに、全然気づいてくれへんし


東京行っちゃうし



大学でも、新しい彼女作ろうかなって思うたびに






Aの笑顔が忘れられなかった。」









大毅の吐息が顔にかかってくすぐったい。


恥ずかしい。









重岡「だから、今、さいっこうに幸せ。」







そう言ってニカっと笑う大毅は、大毅のままだ。









「私も…。





ずっと好きだった。





大毅が私を好きになる前から、ずっと。」







そう言うと、大毅がびっくりした顔を向ける。





近くで見ると、やっぱり大毅は顔が整っている。




一年前と比べると、体格が良くなっていて抱きしめられた時、少しこっちが恥ずかしくなる。








でも、これが永遠に続けばいいのになって、心から思う。









 









 

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作者名:きい | 作成日時:2021年7月5日 21時

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