[2]人間不信の安全地帯 (ページ11)

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＊神山ページ11

神山side

朝のHR前。

俺の周りに人が集まる。

「生徒会長、さっきのあれはなんだよ」

「Aさんと仲良いなんて知らなかったよ？」

「もしかして最初に学級委員のサブリーダーをAさんに立候補したのも、まさか

あの時から付き合ってたの？」

神山「俺は付き合ってないから。」

そんなこと言っても、

「いや、じゃああのキスはなんだよ」

証拠があるから、分かってくれなくて。

結局、やっぱり

俺はAを守れてない。

あの写真たち。

誰がやったんやろ。

ずいぶん前の写真もあるから温めていたってこと。

そんなに計画性のあることするやなんて

俺かAに恨みでもあるやつ…。か？

心当たりなんてない。

神山「とにかく、あれは誤解やから。

あまりAさんのことを責めたりせんとって。

彼女、繊細やから。」

「彼女って…。」

「神山も、やめとけよアイツは。」

「俺らの知らないことばっかり出てくるやん。何するかわかんねぇぞ？」

　

　

　

　

　

　

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

俺の真右のドアが開いた。

神山「A…。」

「…。」

Aは俺のことを一瞬見て自分の席に着いた。

…帰ったんちゃうん。

…どうして？

　

　

　

ハツ「どうして…？」

同じことを２つ隣のハツも言う。

みんな思うことだ。