烏野2年の孤爪さん その5

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日向side





谷地さんが「おいで」と手招きすると、テクテクと歩いてきたのは小さな女の子






俺たちをみるなり、ビクッと肩を揺らし、谷地さんの体にしがみつく






少しだけ大きめなベージュ色のパーカー

暗めのピンク色をしたスカート

焦げ茶のタイツにグレーのスニーカー








夏と同じくらいか...？


なんて思っていると、ふとなんか見た事あるなって思った








長い前髪に隠れて見えにくいが、綺麗な琥珀色をした目

肩下くらいまで伸びた綺麗な黒髪









該当する人物はぱっと思い浮かぶ









なんせ同じような見た目をした友達の髪型を、毎日セットしてるから


しかし、その友人よりも目の前にいるこの子は遥かに幼かった









それに、この女の子が谷地さんの遅刻の原因であるAと、一体なんの関係があるのだろうか



そう思っていると、キャプテンが俺の疑問をぶつけてくれた









澤「えっと、その子は...？それにAは一体どこに...」

谷「こ、ここです」

澤「え？」


谷「この子がAちゃん、なのです...！」

「「「· · ·」」」

「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ？！？！」」」

『けほっ...』ﾋﾞｸｯ






この小さい女の子が...A？！？！？！





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澤「え、っと...自己紹介、できるかな？」

『...は、じめまして...孤爪A、小学3年生...です、ｹﾎｯｹﾎｯ』







少し震える声で、でも表情は変わらないまま、ぺこりとお辞儀するA


その後すぐに、谷地さんの腕に抱きついた







あの後、皆が信じられないと喚いたが、Aの前髪をいつものピンで留めて素顔を見てみると






"菅「ホンモノだ」"

"清「間違いない、これAちゃん」"

"谷「小さい頃から見ている私が保証します...と、言うより朝起こしに行ったらこの状態でした」"



と、烏野バレー部A専属セコム課？である、あの3人が豪語するのだから間違いない







この子はA(ミニサイズ)なのだ







谷「い、一応、ここがこのAちゃんにとって、8年後の世界であることは説明致しました！」

谷「Aちゃんも何となく理解してくれていて、とりあえずこの歳に合う服を探してたら遅刻してしまいまして...」

東「朝から大変だったね、やっちゃん...」







とりあえず、元に戻す方法なんて分からないので、練習を始めることになった

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