烏野2年の孤爪さん その5

カラスが181羽 ページ3

夢主side





翔陽のサーブをやっくんが拾い上げ、研磨がトスを構えると海さんはレフトへ、クロはAクイックの構え、山本くんはセンターへと入り乱れる






1番火力がありそうな山本くんに、3枚ブロックをつける烏野



だが...






シュッ！！






と、スイングが空振る音がする


研磨のトスは、山本くんではなく、バックセンターだ待ち構えていた福永くんへ上げられたものだった







完全に烏野のブロックが振られた







福永くんがスパイクした先には翔陽がいる





日「ほぎゃっ？！」





しかし、案の定顔面レシーブをする翔陽

宙に浮いたボールは音駒のチャンスボールとなる





黒「チャンスボール！」

東「今度は誰が...？！」








と、烏野ブロッカーが思案する中、走り込んできたクロがサッとAクイックを決める








『うわぁ...さすがの安定感』




さっきまで翔陽の速攻を見てたから余計にそう感じた


でも、それよりも...









チラ、と2人の方を見る








黒「うぇーい」

研「ナイスキー」






久々に2人がバレーしてるとこ見れて、ちょっと嬉しいな、なんて思ってしまった









サーブをレシーブする龍、しかし乱れてしまいノヤがカバーに入る




東「オープン！！」

西「旭さん！！」








レフトで構える旭さんに二段トスを出すノヤ


力強いスイングでストレートに打つ...が








夜「っ！！」

『ナイスレシーブやっくん...！』






やっくんが綺麗にレシーブ



そして研磨に渡されたAパス







音駒の多彩な攻撃バリエーションに、烏野側も「次は何が来る？」と思考が掻き乱されていた


しかし、クロが走り込んできた








東「(もっかいAクイック...！！)」






クロのAクイックを警戒した烏野ブロッカー


クロに向かって3人いっせいに跳んだ...が






東「(跳ばない...？！)」







研磨の高めのパス、クロはグッと溜め込みブロッカーよりもワンテンポ遅れて跳ぶ








一人時間差...ね


昔、テレビでこれを見たクロが大はしゃぎして、遅くまで練習に付き合ったなぁ...








なんて思っていると、クロのスパイクは烏野コートに叩きつけられた




研磨とクロはハイタッチをする





にしても...






『クロいやらしー、さすが変態』

研「ナイスいやらし」

夜「よっ！いやらし時間差！」

海「さすが詐欺師顔」

黒「ここに黒尾さんの味方はいないんですかっ？！」泣

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